シャッターを切る理由。
彼がシャッターを切る気持ちがなんとなくわかるような気がした。
小さな幸せの瞬間を、この目で見た奇跡を、残しておきたいんだと思った。
当たり前の日々に感謝したくなった。
小さな当たり前が幸せを感じた。
花が咲いていた。気分が良くなった。その花に幸せを貰った感謝を伝えたくなった。
心地の良い風が吹いてきた。風にも感謝したくなった。
彼らには、私たちにとっての当たり前が無くなりつつあることを知り、少し悲しくなった。
電車に乗り、喜ぶテテを見てなんだか少し悲しくなってしまった。
きっとそんな生活の中にいる彼らだからこそ、普通の人が気付かないような幸せを見つけることができるのだろう。
私は彼らに教えてもらった。
当たり前を当たり前だと過ごしてはいかない。
日々小さなことが変わっている。
それに気づけたとき、きっと人生は倍以上に楽しくなるのではないか。
少なくても彼らに出会って気づけた小さな幸せで、私の人生には沢山の花が咲いた。
これからも咲かせよう。
彼らと共に。